2022.08.08

サービス(北米向けBCP)記事掲載のお知らせ(Daily Cargo)

この度、2022年8月8日付の「Daily Cargo」に弊社サービスが掲載されています。
北米向けBCPサービスを紹介させていただいておりますので、ご興味がございます方は是非ご覧ください。

出版社様に掲載許可を頂戴しておりますので、以下に全文を掲載させていただきます。

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セイノーロジックス
北米向けBCP、LCLで多彩な選択肢
専用トレーラー好評

 セイノーロジックスは、顧客のBCP(事業継続計画)に対応する、多彩な北米向けLCL(海上混載)サービスを展開している。米国西岸ロサンゼルス(LA)経由シカゴ向けでは、同社が同国側でチャーターした専用トレーラーにLAで接続する直行混載サービス「LE66」を昨年夏に開始し、韓国・釜山経由LA向けのトランシップサービスも設定した。西岸の代替となる東岸ニューヨーク(NY)向けでは、パナマ経由や蘭ロッテルダム経由の新サービスを確立し、顧客の選択肢を増やしている。

 「LE66」は日本―LAの海上輸送と、LA―シカゴのトレーラーによる陸送をセットにした直行サービスで、昨年7月にスタートした。日本主要港発のLCL貨物をLAのCFSでデバンニングし、通関を切って内貨とした後、自社でチャーターした53フィート・トレーラーに合い積みし、シカゴCFSまで運ぶ。

 海上コンテナ輸送の混乱が始まってから、LA/ロングビーチ(LB)港の港湾混雑に加えて、たびたび両港やシカゴのコンテナヤード(CY)での鉄道貨物の滞留が深刻になり、シカゴまでの鉄道のリードタイム(LT)が長期化する事態が起こっている。同社は不安定な鉄道を回避し、自社の貨物のみを積載する専用トレーラーによって、LA―シカゴをLT4日以内で結んでいる。車両は現地代理店が協業しているトラック会社からセイノーロジがチャーターしたもので、ドライバーは同ルートの輸送に精通している。LAやシカゴにはセイノーロジの日本人駐在員が常駐し、現地でオペレーションを自社管理する。

 黒川政人専務取締役は「LAからシカゴまで、鉄道でスルーで運ぶサービスも変わらず提供しているが、スピードを重視する顧客のために『LE66』を設定している。シカゴまでの航空輸送と比べるとかなり安価で、好評をいただいている。昨年9月以降、トレーラー30台以上の輸送実績がある」と話す。

 これまで直航船の利用がメインだったLA向けでは、スペースのひっ迫に応じてトランシップ便も用意。今年3月から、関東・名古屋・神戸受けで釜山経由LA向けを始めた。釜山でリ・コンソリする経由サービスだが、セイノーロジの貨物だけをそのまま詰め替えるため、日本から専用コンテナでLAに到着する。トランジット・タイム(T/T)は釜山5日、LA30日弱予定で、釜山は日本よりも寄港本船が多く、選択肢が豊富な点が釜山経由サービスの大きなメリットだという。LAのCFSでは、「当社の貨物のプライオリティが高いため、リリースも早い」(黒川専務、以下同)という。

 米国東岸へのサービスを増やすため、NY向けでは4月、パナマ経由を開始した。関東・関西・名古屋受けで、パナマ―NYのT/Tは5日。「本船の遅延やパナマでの接続を考慮に入れても、日本からのダイレクトサービスと遜色ない」とする。同社は昨年11月、パナマに日本人駐在員を初めて派遣した。現地のNVOCC最大手という同社代理店のPIER17 Panama社内にオフィスを設けて、常駐者による管理でサービス品質を高めている。

 NY向けには、「世界一周」ルートもスタートしている。3月に始めた蘭ロッテルダム経由で、欧州廻りで北米に向かう。キャッチコピーは、「その手があったか、ニューヨーク!」。関東・名古屋・関西受けで、T/Tは東京発が60~67日程度予定。北米西岸港湾の労使交渉に伴う混乱を想定し、「BCP対策は、何でも提供できることが重要だ。欧州経由は輸送時間がかかるが、万一の際に使っていただけるように提供している。(各サービスは)トライアルを実施済みで、顧客の要望に最大限応じていきたい」と話す。

 このほか、同社は今年度、食品関連の集荷を強化している。食品専門の担当者を設置し、関東、関西、博多発で提供しているマイナス20度の冷凍混載「ばりひえ混載」、定温7度の冷蔵混載「ひんやり混載」の両サービスを軸に販売している。

 今後は、潜在的な需要を見込み、ブラジル代理店と連携して、日本発アルゼンチン・ブエノスアイレス向けLCLサービスを立ち上げるべく、準備を進めている。

 また、長引くコロナ禍の影響で大きく変化する顧客の働き方に対応すべく、デジタルトランスフォーメーション(DX)化も推し進め、電話などのインフラをクラウド化するなど対応してきた。従業員のリモートワークが可能な環境の構築も進め、大阪支店、名古屋支店に続き、5月には本社オフィスのレイアウトを大幅に刷新し、従業員同士のコミュニケーションの向上を図るなど、働き方の変革にも前向きに取り組んでいる。

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出所: 【セイノーロジックス 北米向けBCP、LCLで多彩な選択肢 専用トレーラー好評】(Daily Cargo電子版、2022年8月8日記事)

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該当記事URL : https://www.daily-cargo.com/news/logistics/2022/08/148696/