CHICAGO向けトレーラーサービス(LE66 )

プロジェクト発足の背景

2020年11月頃から新型コロナウィルス感染症が世界的に流行し始め、アメリカ西岸における労働者不足が顕在化しました。その影響により西岸CYで荷役(*)に遅れが出始め、荷役を待つ本船がアメリカの沖合に停留。本船がアメリカからの復路に就けずスケジュールの定期性が徐々に崩れ始めました。

2021年2月頃からその影響は深刻化し、日本発アメリカ向け本船の配船数が減少。さらにアメリカ西岸CY内におけるコンテナ滞留の悪化や、アメリカ国内のトラックドライバー不足、CHICAGO向け鉄道接続の遅延等、連鎖的に遅延原因が発生。日本発アメリカ向けの貨物は出荷待ちが常態化し、仮に出荷できたとしてもアメリカ西岸からのリードタイムが全く読めない状況となっていました。

このような状況で課題を抱えているお客様に対して、「到着が読める」輸送を提供したい、という思いから、西岸のLOS ANGELSに到着したコンテナを、不安定な鉄道を使わずにCHICAGOまでの輸送を実現させるプロジェクトが発足しました。

(*)本船からコンテナをCYに積み下ろす作業のこと。

同じゴールを目指す仲間と連携力で乗り越える

アメリカ西岸混雑の解決ミッションから、西岸のLOS ANGELESに到着した貨物をチャータートラックでCHICAGOまで輸送するという新たなソリューションが生まれました。

プロジェクトを進めるスピード感は、セイノーロジックスならではの連携力が大変重要なカギとなりました。日本国内においては、お客様の課題やご要望を把握している営業担当同士でプランを練り、また、コンテナ確保やスペース調整を行う部署も営業担当とスムーズにプランなどの情報を共有、プロジェクト実現に向けて迅速に必要な調整を行いました。

日米間においても、日本国内の営業担当者はアメリカ現地駐在員と情報交換を行うなど、普段から密にコミュニケーションを取っているため、新しい試みにおける課題も一体感を持って解決。そして何よりも、長年アメリカに勤務している現地駐在員たちが、現地で築き上げてきた、代理店や現地CFS、トラック会社との絆や、これを武器としたアメリカ国内での連携力は、同じゴールに向けてスピード感をもってプロジェクトを進める上でも最大の強みとなりました。

シナジー効果で生み出す高付加価値

日本国内、日米間、駐在員と現地提携先すべてにおいてコミュニケーションを密にし、速やかに情報や課題の共有をすることで、短期間で構築したサービスにもかかわらず、大きなトラブルなく初回の輸送を完了することができました。

特に、駐在員を通じて現地スタッフにも日本側のお客様のニーズを的確に伝えることで、サービスに関わる全員が同じ方向性や目標を持ってそれぞれが的確に必要な役割を果たすことができ、今までなかったサービスにおいても高い輸送品質の実現につなげることができました。

サービスを生み出す原動力と底力

きっかけはお客様の「こんなサービスあったらいいな」のひと声でした。お客様の声に含まれる課題やニーズにアンテナを張り、機を逃さず商品化し、ソリューションとして提供することで還元していくという土台や風土が、広く根付いているセイノーロジックスだからこそスムーズに実現できたと感じます。

「とことん現場に強い!セイノーロジックスのアメリカ向け混載!」をセールスポイントとする弊社アメリカ向け輸送のポテンシャルを最大限に発揮し、ご要望にお応えできる混載サービスをスピーディーに構築できた良い例だったと思います。

「さすがセイノーロジックスさん」この声が活力となり、お客様の「困った」を解決する新たなサービスを創り出す力となります。          

RECRUIT LE66 TRAILER

LAX CFSにてトレーラーへ積み込み中のトレーラーです。

RECRUIT LE66 DRIVER

出発前のドライバーさん。弊社販促品の保冷バックを掲げて出発です。