冷蔵・冷凍食品の海外輸出は何を比較すべき?
物流会社選びで確認したい5つのポイント

小口の冷蔵・冷凍食品の海外輸出では、通常貨物よりも比較すべき項目が多くなります。品質を保つための適切な温度管理が必要な上に、輸送方法や通関対応、トラブル時のサポート体制によっても、納期や実務負担に大きな違いが生じるためです。

この記事では、小口の冷蔵・冷凍食品の海外輸出で物流会社を選ぶ際に比較すべき5つのポイントを整理します。

冷蔵・冷凍食品の海外輸出で「比較」が重要な理由

冷蔵・冷凍食品の輸出においては、単に海外へ運べるかどうかを確認するだけでは十分ではありません。品質を保ったまま輸送することができるか、小ロットでも依頼ができるか、必要書類や通関手続きをどのように進めるのが最適かなど、実務上の確認点が多くあります。

また、「食品輸出対応」とされるサービスでも、対応できる温度帯や輸送手段、得意な商材、サポート範囲など、会社ごとに異なることにも注意が必要です。輸送ができるかどうかだけで判断するのではなく、自社の商材、輸出先、出荷量に合った輸送ができる物流会社かどうかを総合的に見極めることが重要です。

1つ目めのポイント: 温度帯への対応範囲

最初に確認しておきたいのは、どの温度帯での輸送に対応しているかです。冷蔵・冷凍・定温・常温では求められる管理条件が異なり、物流会社によって対応可能な範囲に差があります。

たとえば、冷蔵品は比較的幅のある温度管理で対応できる場合がありますが、冷凍品では温度のぶれが品質に直結しやすく、より厳格な管理体制が求められます。さらに、食品の種類によっても必要条件は異なります。加工食品や冷凍食品、生鮮品など、送りたい商品によって、輸送中に注意すべきポイントが変わるため、自社商材に近い商材の輸送実績があるかも合わせて確認したいところです。

また、海上輸送中のコンテナの設定温度以外にも、保管、積み替えまで一貫した温度管理がされているかという点も重要です。輸送区間の一部だけ、しっかりと温度管理されていたとしても、全体として品質維持ができなければ意味がありません。途切れないコールドチェーンのサービスを提供しているかどうかを確認しておくと、安心感が高まります。

2つ目のポイント: 輸送方法の比較

次に比較したいのが、どの輸送方法が自社に合っているかです。冷蔵・冷凍食品の海外輸出では、主に海上LCL(コンテナ内に他社貨物と混載)、FCL(コンテナ1本貸切)、航空便が候補になります。

小ロットで出荷したい場合に検討しやすい輸送方法は、LCL(海上混載輸送)と航空便です。LCL(海上混載輸送)はコンテナ1本を埋めるほどの物量がなくても輸出しやすく、テスト出荷や段階的な海外展開にも向いています。航空便は数カートン程度の少量貨物の場合、かつ納期を優先したい場合に適しています。どちらも小口輸送に適していますが、コスト面では慎重な比較が必要になります。

一定以上の物量がある場合にはFCLが最適で、輸送スペースを自社専用で利用できるため、安全に輸送できるのが特長です。

少量で始めたいのか、継続的に大量出荷したいのかによっても、適した輸送方法は変わります。

参考:【食品輸出の輸送手段を比較】航空便・FCL・LCLの特徴と選び方

3つ目のポイント: 通関・書類対応のサポート範囲

冷蔵・冷凍食品の輸出では、輸送そのものに加えて、「輸出先国の要件確認」や「必要書類の準備」といったサポートが可能かどうかも重要な比較ポイントです。特に初めて輸出に取り組む企業では、輸送手配以上に、こうした手続きに時間を要することが少なくないためです。

物流会社によっては、海上輸送をメインとして担うケースもあれば、通関手配、必要書類の案内、現地配送まで一括して対応するケースもあります。その輸送業者にどこまで任せられるかによって、社内工数や実務負担は大きく変わります。実務負担を軽減したい場合は、一括対応の範囲が広い会社のほうが適しているかもしれません。一方で費用負担を抑えたい場合は、書類作成等を自社で行う選択肢もあります。

また、食品輸出では、輸出先国の制度や求められる情報に応じて確認事項が増えることがあります。そのため、その輸送業者が今回輸送したい仕向国や、自社商材に近い商品での対応実績があるか、相談段階でどこまで具体的に案内してもらえるかも比較しておくと安心です。

4つ目のポイント: 小ロット輸送への対応可否

海外販路をこれから広げる段階では、いきなり大口出荷ではなく、まずは少量で市場反応を見たいというパターンも多くあります。この場合、小ロット対応の可否が輸送業者を選ぶ上で重要になります。

小ロットでの対応が可能かどうかと併せて、定期便サービスがあるかどうかも事前にご確認しておくのがおすすめです。自社の発送頻度に合わせた運用のイメージが、より具体的に持ちやすくなります。

5つ目のポイント: 品質管理とトラブル対応体制

冷蔵・冷凍食品の輸出では、輸送の管理体制の不備が商品の品質劣化につながることもあります。
また、トラブル時の対応力は、Webサイト上の情報だけでは見えにくい部分でもあります。実績や運用体制を確認しながら、問い合わせへの回答の具体性や、相談時の対応の丁寧さも含めて比較すると、信頼できるパートナーを見極めやすくなります。

たとえば、次のような質問がおすすめです。

  • 冷蔵・冷凍の両方に対応しているか

  • 海上LCL混載、FCL、航空便のどれに強いか

  • 小ロットの冷蔵・冷凍食品にも対応できるか

  • 海上LCL混載と航空便では、どのような違いがあるか

  • 品質維持のためのコールドチェーン体制はどうなっているか

  • 通関や必要書類に関して、アドバイスや事前確認のサポートが受けられるか

  • 輸出先国ごとの対応実績はあるか

自社に合う物流会社を選ぶには

冷蔵・冷凍食品の海外輸出では、自社の商材、温度、輸出先、ロットサイズ、納期などの条件によって、重視すべき比較軸は変わります。

そのため、まずは「何を優先したいのか」を社内で整理した上で比較することが大切です。小ロットで始めたいのか、納期を最優先にしたいのか、各国の要件確認や通関手続きなどのサポートまで重視するのかによって、選ぶべきパートナーは異なります。

自社に合う体制を持つ物流会社を選ぶことが、安定した海外展開につながります。

弊社の「ひんやり・ばりひえ混載サービス」では、少量の貨物でもリーズナブルな海上輸送がご利用いただけます。また、日本側の指定倉庫、航海中のリーファーコンテナ、そして現地側の指定倉庫まで途切れない温度管理を行い、高い輸送品質で目的地まで繋ぎます。
冷蔵・冷凍食品の海外輸送について検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

新規CTA

このキャンペーンをシェアする