見積りの読み解き方(料金)

初めて小口(LCL)での冷蔵・冷凍輸出に挑戦する方に向け、「料金」のポイントを分かりやすく解説します。
貿易の見積書には様々な項目が並んでいますが、基本である「海上運賃」「日本側の諸費用」「含まれない別途費用」の3つに分けて整理すると、全体像がぐっと見えやすくなります。

海上輸送にかかる基本料金

日本から仕向港までの船による輸送費と、それに伴う燃料費などの諸費用です。

海上運賃
(OCEAN FREIGHT)

船で運ぶための基本料金です。混載輸送(LCL)ではWEIGHT or MEASUREMENT(W/M)あたりの従量課金となります。例:USD 220.00 per W/M
【注意点】
「W/M」とは、貨物の「重量(トン)」または「容積(立方メートル:M3)」のどちらか大きい方を基準に計算するという意味です。
基本はMINIMUM=1トンまたは1M3ですが、USD 220.00 per W/M (MIN=2)の場合、「MIN=2」とあるため、実際の貨物が2トンまたは2M3よりも小さい場合でも、最低2倍(2トンまたは2M3分、つまりUSD 440.00〜)の運賃が必ず発生します。

EBAF
(燃料費調整費用)

燃料価格の変動を調整する費用です。
こちらも貨物の大きさに応じて計算され、毎月金額が変動します。

EMERGENCY FUEL SURCHARGE
(緊急燃料割増料金)

燃料高騰時にかかる追加の割増料金です。
こちらも貨物の大きさに応じて計算され、毎月金額が変動します。

有効期限
(VALIDITY)

見積もり料金の有効期限です。
船積みをする本船の日本出港予定日(ETD)を基準としています。

日本の港・倉庫で発生する料金

船会社に貨物を預けてから船に乗せるまでに発生する、国内の諸費用です。

CFS CHARGE
(コンテナ詰め費用)

輸出港の倉庫(CFS)で、貨物をコンテナに詰め替える作業代です。
こちらも貨物の大きさに応じて計算されます。

DOCUMENTATION FEE
(書類作成費用)

船荷証券(B/L)という重要な船積み書類を作成・発行するための手数料です。
1回の出荷(1件のB/L)ごとに定額でかかります。

保管料
(必要な場合)

CFSは荷物を一時的に扱う場所であるため、「〇日間は無料」という無料保管期間(フリータイム)が設けられています。この期間を超過して保管が必要となった場合に、保管料が発生します。
輸出においては、貨物搬入締め切り日に対して、あまりに早く荷物を搬入しすぎてしまった場合などが該当します。最低1Weight / Measurement(1トンまたは1M3あたり)×超過日数の料金が適用されます。

例:貨物搬入締め切り日(CFS CUT日)を含む5営業日前までを無料保管期間としているCFS倉庫に対し、貨物を搬入した日が6営業日前だった場合には保管料が発生。

見積書に含まれていない「別途費用」

見積書の金額だけで予算を組まないようご注意ください。見積書には以下の費用は含まれていません。

国内作業料

日本側での通関費用、国内輸送費、倉庫でのパレット梱包費用などが該当します。
これらの手配が必要な場合、別途費用が発生します。

現地費用

現地(仕向港)に到着した後に発生する港湾費用(Local Charges)や通関費用などの費用が該当します。基本的に現地費用は荷受人様による現地支払です。

書類訂正料
(AMENDMENT FEE)

書類発行後に内容を修正する場合、修正1回ごとに訂正料が発生します。

元地回収手数料
(SURRENDER FEE)

B/Lを元地回収(サレンダー)にする場合、手数料が発生します。

初めての冷蔵・冷凍輸出、しかも小口輸送(LCL)となると、聞き慣れない英数字や複雑な料金体系に戸惑うと思います。

しかし、今回ご紹介した「3つのまとまり」に分けて見積書を読み解いていけば、想定外のコストやトラブルは事前に防ぐことができます。

私たちは、お客様の初めての挑戦の一つひとつに丁寧に伴走いたします。「この見積もりの見方が合っているか不安・・・」「実際の物量だといくらになる?」といったお悩みでも、どうぞお気軽にご相談ください。日本の「美味しい」を世界へ届ける第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

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